GLOBAL☆YEN☆LEAP  神奈川大学公認ボランティアサークル

Home
サークル紹介
活動予定
活動報告
情報交換
リンク集
その他


情報交換
掲示板 (けいじばん)
感想・意見・その他…。

チャット !? (ちゃっと !?)
落ち合ったり、待ち伏せしたり色々…。

第4期
 新代表から一言
第3期
 新代表から一言
第2期

 新代表から一言
 副代表のぼやき(連載)
  2代目管理人より
第1期
 副代表のぼやき(連載完了)
 管理人より



第1期副代表のぼやき
 
このコーナーは、当サークル3年副代表による独り言である。
本人のもくろみとしては、ここでいろいろな情報、知識を、皆に送り込んでいきたいようである。
本当にそうなってくれれば、HP管理人としても大歓迎である。
ここが、意見、発言の活性の場になってくれる事を願うばかりである。
 
予告編 あいさつ
第1回 NGO
第2回 NPO
第3回 ユニバーサルデザイン
第4回 地球温暖化
第5回 日本の留学生事情
第6回 ナショナル・トラスト
第7回 社会福祉協議会

第8回 フェアトレード
第9回 手話
第10回 子どもの権利と未来
第11回 ノーマライゼーション
第12回 ボランティア休暇・休職制度
第13回 国際連合と国連ボランティア
最終回 ありがとうの気持ちをこめて

 



予告編  5月11日


あいさつ  
  G☆Y☆L会員のみんな、こんにちは。  新会員のみんな、はじめまして。 GLOBAL☆YEN☆LEAP 3年 副代表の冨山(とみやま)大介です。 これから、毎週水曜日に、このページを お借りして、ボランティアや国際問題、環境、福祉などに関するテーマで、もちろん、 GLOBAL☆YEN☆LEAPのことについても、簡単なコラムや豆知識などを掲載していこうと思っています。ためになるものからそうでないものまで、幅 広く、みんなに楽しんでもらえるような場にしていけたらと思 います。「それは違うよ」とか「つまらなーい」といった改善要求、ご意見から、「おもしろくて欠かさず読んでます!」といった感想も大歓迎です。どちらか というと後者の方がうれしいかなあ。賛成意見、反対意見ももちろんどうぞ。それから、このコーナーでとりあげてほしいテーマも考えてくれたらうれしいです ね。採用された方にはもれなくなにかがあるかも・・・。そういったものすべてメールで受け付けていきたいと思います。が、現在は準備中なので、それまでは 掲示板にでも書き込んでくれたらうれしいな。このコーナーではなるべく自分の個人的な意見は避けたいと思います。それは、このページを読んでくれたできる だけ多くの人に、考え、議論するきっかけになれたら、と思うからです。そして、いろいろなボランティアに興味を持ったらぜひ!挑戦してみてください。 GLOBAL☆YEN☆LEAPはがんばる人の味方です。全力で協力、応援します。みんなの中でそういったきっかけを作り出すのにも少しでも貢献できたら 幸いです。慣れないことなので、不備な点など、多々あるかと思いますが、暖かい目で見守ってやってください。みんなとともにこのページが成長していけたら うれしいです。記念すべき第一回は5月14日を予定しています。それでは5月14日にこのページ でお会いしましょう。お楽しみに!!




第1回  NGO  5月14日

 
NGO(Non-Governmental-Organization)は日本語で非政府 組織と訳されます。NGOの決まった定義は存在せず、NGOといっても環境問題から人権、開発、平和問題を扱うものまで様々であり、主に世界規模での問題 解決のために活動している団体を指します。「非政府」というのは政府や企業からの独立を意味し、これによって国家間の利権などを超えて、必要な支援を継続 的に行なっていくことができるのです。現地のスタッフが現地の人たちのニーズに応じて柔軟に活動できることは大変好ましいことです。しかし、NGOの資金 面などにおいて、運営は大変厳しいものであり、現実問題として、多くのNGOが政府からの補助金を受けています。これは、政府にとってみれば、諸外国への 援助活動の不備を補うということにもなります。一方、 NGOにとってみれば、補助金により、多くの支援を継続して行なえるといったメリットもありますが、補助金への依存や、政府から独立した存在であるはずの NGOが、補助金の使途などいおいて政府からの制約を受けるのではないかといった議論もあります。収入に対する補助金の占める割合も10%程度から80% 程度といったものまで様々となっています。しかし、実際、NGOの活動は世界各地で確実な成果をあげていることには変わりないのです。
 
 〜あとがき〜
  現在、GLOBAL☆YEN☆LEAPがお世話になっているNGOをご存知ですか?「NGOボランティアグループ・コープクン・マーク」で す。「コープクン・マーク」ではタイなどを中心に教育支援などを行なっています。「コープクン・マーク」さんのご協力のもと、昨年の神大フェスタにおいて 「地域・学生に呼びかけての海外支援プロジェク ト」として、使わなくなった文房具・楽器を収集し、タイの子供たちへと発送しました。詳しくはリンクのページを見てくださいね。今回は、NGOのごく簡単 な説明とごく一部の問題点について掲載するにとどめました。NGOというものは、テーマとしてはとても深いものであり、さらに細かい点についてもテーマと しては興味深いものになると思います。これからとりあげて掲載していきたいと思っています。感想、ご意見お待ちしています。



第2回   『NPO』  5月21日
 
NPO(Non-Profit-Organization)は日本語で非営利組織と訳され ます。NGO(非政府組織)と非常によく似た言葉ですが、一体、どこが違うのでしょうか。NPOは一般的には「非営利」かつ「公益」の「民間組織」とされ ています。しかし、多少の差はあれ、それらはNGOにもあてはまることではないでしょうか。つまり、 NPOとNGOはほぼ同じような組織なのです。NGOが主に世界規模での問題解決のために活動するのに対して、NPOは営利を目的とした団体(企業など) とは違い、「非営利」に重点をおいた組織であると言えます。一般にNPO法人と呼ばれる、特定非営利活動法人は、現在、約7000弱あり、それらには NGOも含まれています。これらのことは、教科書から抜き出したような言葉であり、とても難しく感じますね。では、簡単な例を挙げてみましょう。例えば、 あなたが住んでいる街がありますね。すばらしい歴史的建造物や景観がありますがあなたの周りの人たちはそのことに気づいてはいません。これはとても悲しい ことです。そこであなたは仲間とともにあなたの街のすばらしい場所を紹介していくような組織を設立することにしました。もちろんお金のためではありません (非営利)、ただ、周りの人たちに知ってもらい、すばらしさを認めてもらったうえで、よりよいまちにしていきたい(公益)という想いがあるからです。これ は他のことにもあてはまりませんか?みなさんが日常で感じている様々な問題点、例えば環境や福祉、まちづくり、といった、いわゆるお役所が行なってきた仕 事を市民自身で行なうということにNPOの意義があるのです。「新しい公益の担い手」といっても過言ではないですね。
 
  〜あとがき〜
 第一回のテーマ「NGO」の原稿を書いている中で、ふと、「NPO」との違いについて考えました。それまでは全く違ったものとしてとらえていたのです が、今回、「第二回」を掲載するにあたって自分の無知さが恥ずかしくなりました。それにしても大体同じとはいい加減なものですね。しかし、深く追求すれ ば、他にも多くの違いが見つかるかも知れません。興味をもったら調べてみてはいかがですか。そうそう、身近な NPOといえば「NPO法人びーのびーの」です。場所も菊名駅からすぐ近くとアクセスも便利なのでぜひ皆さん参加してみてはどうでしょうか。ご意見、御感 想、お待ちしています。




第3回  『ユニバーサルデザイン』  5月28日

 
ユニバーサルデザインとは「すべての人々のためのデザイン」であり、米国のノースカロライ ナ州立大学の、故、ロン・メイス(Ron Mace、〜1998)氏により、提唱されました。ユニバーサルデザインとは、存在する障害を取り除こうとす る、いわゆるバリアフリー(特定の人のためのスペシャルデザイン)ではなく、最初から障害をつくらないものであるといえます。つまり、バリアフリーの考え 方をさらに高め、障害、年齢、国籍、性別などの違いを超えてすべての人が暮らしやすいように、まちづくり、ものづくり、環境づくりをしていくことがユニ バーサルデザインの考え方なのです。例えばバリアフリーの例として、街中でよく見かける、階段などに設置された車椅子専用リフトがありますが、それらを設 置するのには、コストもかかってしまいますし、街の美観も損ねてしまいます。そして何より、車椅子利用者にとっては、非常に使いにくいものとなっていま す。初めからすべての人が使いやすいようなまち、建物、ものをつくっていくことが大切なのです。ユニバーサルデザインの例としては街の中などに設置された スロープや誘導ブロック、手すり、動く歩道、車椅子でも通れる駅の改札口(大きな荷物を抱えた一般の人も利用しやすい)や広く設けられた歩道、超低床バ ス、街中のベンチ、電線などの地中埋没化もユニバーサルデザインといえるでしょう。家庭の中では、浴室やトイレに設置された手すり、大きなスイッチ、シャ ンプーとリンスを区別するためのくぼみ、文字の大きな新聞などがあります。お店などでは写真、外国語表示付きのメニュー、貸しベビーカーや車椅子の設置し てある店舗もユニバーサルデザインの一例でしょう。ユニバーサルデザインについて、ロン・メイス氏は“Universal design is the design of products and environments to be usably by all people, to the greatest extent possible, without the need for adaptation or specialized design”(訳:ユニバーサルデザインは、最大限に可能な範囲で、新たに作り直したり、特殊なデザインの必要なしに、すべての人々が使う ことのできる 製品や環境のデザインである。)と述べています。
 
  〜あとがき〜
  今回のテーマは、リクエストに応えて、ユニバーサルデザインとしました。今回挙げた例の他にもたくさんのユニバーサルデザインなものがたく さんあります。発見したら掲示板に書き込んでみてくださいね。それから、ユニバーサルデザインも、モノの形だけですべての人に優しく。と、いうことには限 界があります。せっかくつくられた広い歩道や点字ブロックがあっても、そこに自転車やバイクなどを駐車されてしまってはすべての人に優しくとはいきませ ん。一人一人が優しい思いやりの心を持って、人やものに接して生活していくような、心のユニバーサルデザインも大切ですよね。それから、英文の翻訳におい て協力してくれたHさん、ありがとうございました。



第4回  「地球温暖化」  6月4日
 
地球温暖化とは、大気中の二酸化炭素といった、温室効果ガスの増加によって引き起こされる 地球規模での気温の上昇をいいます。主な原因としては、化石燃料の消費などにより、発生する二酸化炭素などの温室効果ガスが、大気を暖める作用を果たすた め、通常、大気に含まれる温室効果ガスの量を超えてしまうことにより、平均気温が上昇してしまうのです。気温上昇による、最も大きな問題が海水面の上昇で あり、ある報告では2030年には、現在より約20センチメートル上昇するとしています。海面の上昇により、国土の平均海抜がわずか2メートル程しかない 南太平洋に位置する島国、ツバル共和国では国土が水没の危機に瀕しており、国家をあげて、オーストラリアやニュージーランドへの移住が進められています。 が、両国とも受け入れには消極的な姿勢を見せており、現状では難しい状況となっています。各国あたりの排出量では、アメリカを先頭に、先進国が大部分を占 めていますが、現在、発展途上国と呼ばれる国々が、中国や、東南アジア諸国などの経済発展の著しい国々が今後、成長を続けていくとすれば、豊かな生活を求 めていく過程で、発生する大量の温室効果ガスがいっそうの地球温暖化の引き金になることは避けられません。
 
  〜あとがき〜
  これはつまり、かつての日本が経験した、急激な経済成長と、環境破壊が発展途上国でも十分におこりうる(すでにそれは顕著に表れています) ということではないでしょうか。すでに経済発展を遂げ、地球を汚染、破壊してきた加害者である先進国が彼らに、地球を守れと言っても説得力はないでしょ う。ツバルの例は他人事ではありません。現在、サークルで栽培している「ケナフ」は二酸化炭素を吸収する効果が高い植物とされています。ケナフの水やりに 行ったついでに環境にできる身近なこと、ケナフのこと、ちょっと考えてみませんか。ケナフに対してまた違った見方ができるかもしれませんね。他にも身近に できるちょっとした環境に優しいことありませんか?ご意見、ご感想とともにみんなの考える環境に優しいこと、教えて下さい。



第5回  「日本の留学生事情」 6月11日

平成13年の資料では、日本の大学で学ぶ留学生の数は約80000人弱(*1)となってい ます。1983年に開始された「10万人の留学生受け入れ計画」の目標にはまだまだ、程遠い数となっています。出身地域別ではアジアが約90%と最も多 く、ヨーロッパが3.5%でそれに北米(1.9%)、中南米(1.4%)、アフリカ、オセアニア、中近東と続きます。アジアでは中国が最も多く、それに韓 国、台湾、マレーシア、インドネシアが続きますが上位3カ国の中国、韓国、台湾で、全留学生の約8割を占めています。留学生を最も受け入れている日本の大 学は東大で約1900人、名大、京大が約1000人となっています。ちなみに神奈川大学では、昨年は207人の留学生を受け入れており、最も多かった国は 中国で、172人でした。日本は、一般的に留学生の受け入れ数が、他の先進国と比べて少ないといわれます。それらは、世界的に見て、日本の物価が極めて高 いことが一つの理由として挙げられそうです。世界的に見れば、一般的に留学生は、その滞在目的が「学業」であるため、就労を行なうことはできません。しか し、日本では、規定の時間内であれば、学費に充てる目的での就労が認められています。
 
   *1 出典による多少の差があり
 
  〜あとがき〜
  来る、6月29日には、2年生による、各国の料理を作りながらの留学生との交流会が開催されます。それにあわせて、今回は、日本で学ぶ留学 生のことをテーマとしてとりあげました。ここで掲載したものは、あくまでデータに過ぎません。日本において留学生の受け入れ数が少ないのは、単に物価の高 さや、経済的な側面だけによるのでしょうか。他にもきっと、受け入れる側の問題があるような気がします。一般的なデータからではなく、お互いに話して、理 解し合ってこその国際交流ではないでしょうか。みんなは今回の企画に何を期待しますか。そもそも国際交流とはなんでしょうか。この機会にちょっと考えてみ ませんか。



第6回  「ナショナル・トラスト」 6月18日
 
ナショナル・トラスト(national trust)は、貴重な自然環境や建造物を保護し、保存していくために、国民や企業等からの寄付を募り、自然環境の破壊や、開発から守るために、事前に土 地、建造物を買い取り、時には保護、保存するための土地や建造物を直接寄付してもらい、保存・管理・公開するための活動であり、19世紀末にイギリスで始 められました。イギリスでは「ナショナル・トラスト」とは環境保全団体の名称(The National Trust)であり、日本でも、同様の「財団法人日本ナショナル・トラスト」という団体が公益法人として1968年に設立されています。しかし、日本にお いては、一般的に各団体が管理者として、買い取り、保護、管理、保存などを行なっていく活動をナショナル・トラスト運動と呼んでいます。日本では、 1964年に神奈川県鎌倉市で「鎌倉風致保存会」が設立されたのを始まりとし、多くの非営利団体などによって、北海道の「知床100平方メートル運動」、 和歌山県の「天神崎の自然を大切にする会」や静岡県の「柿田川みどりのトラスト」などが次々と設立されました。しかし、土地や建物を買い取るだけでは、た だ、開発から守っただけにすぎません。その後の保護、管理、再生なども非常に大切であり、そのために、会員として継続した寄付の呼びかけや、ボランティア の募集が行なわれているのです。
 
 〜あとがき〜
  私的な話になりますが、私がナショナル・トラストを始めて知ったのは、小学生のときの社会科の授業であり、興味を持ったのは高校生のときで した。環境問題を考え始めるきっかけとなった、ヘンリー・デイビッド・ソロー(Henry David Thoreau 米、1817〜1862)の名著「森の生活」(「Walden, or life in the woods」)を読んだ事。「森の生活」の舞台となった、マサチューセッツ州コンコードのウォールデン湖が開発にさらされ、ナショナル・トラスト運動 「ウォールデン・ウッズ・プロジェクト」における、あるミュージシャンのチャリティー活動によって保護されたことを知ったことによってでした。ウォールデ ン湖はいつか訪れてみたい土地の一つですし、そのミュージシャンの曲も大好きです。こじつけのような気もしますが、様々なボランティアを考えるきっかけと は本当に多種多様なものだと思いますね。みんなはボランティアをどうして始めようと思ったのでしょうか。



第7回  『社会福祉協議会』 6月25日

社会福祉協議会、通称、「社協」は、社会福祉法にもとづく、民間の福祉団体であり、地域福 祉の推進を図ることを目的として位置付けられています。民間の団体であるため、民間独自の自主性や、公共性をもった団体であるといえます。社会福祉協議会 には、各市町村に設置されている、市町村社協(約3400ヶ所)、都道府県、指定都市社協(59ヶ所)、全国には全社協(1ヶ所)があります。社協の財源 は、行政からの補助金・委託金のほかに、募金や、介護報酬によってもまかなわれています。そもそも、社会福祉協議会とは、国際的、歴史的に見てみると、貧 困救済や、保護事業を担っていた施設や、慈善団体が始まりといわれています。日本では、戦後のGHQの指導により、全国、都道府県レベルからつくられ、そ の後、市町村レベルでも社会福祉協議会が設立されていきました。社協の仕事として、住民のニーズに基づいた様々な社会福祉事業の企画、実施や、社会福祉活 動への住民参加の呼びかけ、調査、普及活動、協議の場の提供を行っており、住民と行政とのパートナーシップづくりを行っています。誰もが安心して生活でき るようなまちをつくっていくのが社会福祉協議会の役割なのです。
 
  〜あとがき〜
  社会福祉協議会という言葉は誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。小・中学校、高校のときにお世話になったことがあるという 人も多いと思います。横浜市などでは各区ごとに、設置されていますし、みなさんの身近にもあると思います。例えば、横浜市では、地域ケアプラザやボラン ティアセンターが社協の事業の一環となっています。福祉のボランティアをするならまず社協へ!というわけで、 みなさん、社協へ行ってみませんか?



第8回  「フェアトレード」 7月2日

フェアトレードとは「公正な取引」を意味し、公正な代金での取引のことをいう。発展途上国 では、労働者の雇用状況は悪く、多くの地域では、自給自足の生活によって、金銭を得るすべがほとんど無い状態となっている。なおかつ、わずかな金銭を得る ことが出来る、手工業製品の販売についても、生産者の市場に関する知識や、生産者の識字率の低さなどの原因によって、不当な中間業者によって製品が不当な 価格で買い上げられてしまうことがある。加えて、それらの取引では、継続した取引が保証されていないために、生産者側にとっては、多くの不安となってしま う。そこで、手工業製品を販売する国側のNPOやNGO・企業が公正な価格による、取引を行ない、継続して取引を行なうことを保証することにより、不当な 中間業者を排除し、現地の人々には、継続して金銭を得るすべとなり、しいては新しい雇用の創出、識字率の向上、 市場知識の普及などにつながっている。多くのNGOなどでは、フェアトレードによって得た手工業製品を販売し、自主事業資金としている。
 
  〜あとがき〜
  ここでは、具体的な名前は挙げられませんが、みんなのよく知っている世界的にも規模の大きなNGOでもフェアトレードを行なっています。当 然、各NGOが活動している地域の製品を取引して販売しているのですから、アジアの製品に興味があればアジアで活動しているNGOに問い合わせればいいわ けですよね。ホームページでも製品の紹介をしているNGOもありますし、カタログも取り寄せることが出来たりします。中には、「おやっ」っというような掘 り出し物が格安で見つかったりするかもしれませんよ。



第9回  『手話』 7月9日
 
現在、国内には、約35万人の聴覚障害者がいるといわれています(厚生労働省調べ)。音を 聞くことが出来ないため、聴覚障害者のコミュニケーションの手段として、手話があります。一概に聴覚障害者といっても、全く聞こえないひとから、ある程度 なら聞き取ることができるという人まで様々です。そのため、聞きとることのできる程度によって、手話を始めとして、読唇術や、筆談といった様々なコミュニ ケーション手段があります。しかし、通常の会話のように、同時にコミュニケーションを行なうためには、手話が最も適していますが、習得にはかなりの期間を 要しますし、小さいときから手話を使用しているといった場合を除き、ある程度の年齢になってからや、特に高齢者にとっては、非常に困難であるといえます。 聴覚障害者は皆、手話ができるというのは間違いなのです。ある調査では、日本国内で手話を母語として使用している人は約6万人ほどであると言われていま す。手話は世界共通語であると思われがちですが、日本で使用されている手話は「日本手話」という日本独自のものであり、その他には「アメリカ手話」や「イ ギリス手話」などがあります。同じ英語圏の国であっても手話については違ったものとなっているのです。これら三つの手話について見れば、それぞれの手話に おいて共通した表現は10%〜30%程度となっており、この結果からも、それぞれの手話が全く違ったものであるといえます。手話を母語とする人々を日本手 話という日本語と異なる言語を話す言語的少数者としてとらえ、尊重し、日本語を母語とする人々と同様に扱っていくことが重要なのです。
 
  〜あとがき〜
  私たちは日常の中で、なかなか手話に接する機会はありませんね。テレビの中で、手話の通訳をしている人の姿を時々見かける程度でしょうか。 そして、手話を勉強しようと思っても、どこから始めていいのかわかりません。手話サークルというのをご存知ですか?その名の通り、手話の勉強会や手話を用 いたコミュニケーションを行なっている団体です。そういった団体に参加したり、自治体などが主催する手話講座に参加してみるのも一つの方法だと思います。 最近は手話に関する書籍や、VHSなども多く売られています。手話ダンスといった気楽に参加できるものから始めてみるのも面白いかもしれません。8月9日 に開催される「音楽のゆうべ」というイベントでは、手話ダンスの発表も行なわれます。そうそう、直接に手話を扱ったものではありませんが、リチャード・ド レイファス主演の映画「陽のあたる教室」では、主人公、ホラ ンド先生の息子さんが聴覚障害者で、手話を用いて演技しています。映画の中でホランド先生が、手話を用いながらジョン・レノンの「beautiful boy」を歌うシーン、感動します。手話のことを書いていて、ふと思い出しました。興味がある方、ぜひ見てみてはいかがですか。



第10回  『子どもの権利と未来』 7月16日
 
現代社会においては、日常生活の中で、子どもたちを取り巻く環境は日々、変化しており、中 には、非常に劣悪な環境の中で生活せざるを得ない子どもたちが世界には多く存在する。子どもたちを保護するためにつくられた、子どもの権利条約は、正式名 称を「子どもの権利に関する条約」といい、1989年に国際連合によって採択された。「子どもの権利に関する条約」が採択される以前では、1922年の英 国での「世界児童憲章」や、1924年の国際連盟による「児童の権利に関するジュネーブ宣言」が。戦後では国際連合が1959年に「児童の権利に関する宣 言」を発表し、子どもの権利を保護してきた。「子どもの権利に関する条約」が採択された背景には、発展途上国において、子どもたちが、不法な労働に従事さ せられたり、内戦地域では兵士として危険な戦場へ送り込まれている現状や、売春などに手を染めざるを得ないといった子どもたちを取り巻く環境が劣悪なもの となっているという悲しい現状がある。その他にも、衛生・健康・教育・家庭環境などにおいて、決して恵まれた環境におかれていなかったり、先進国において も、子どもたちはしばしば、劣悪な環境におかれたり、児童虐待や、性的虐待が行なわれ、正当な教育が受けさせられなかったりと、当然子どもに保障されてい るものが与えられていないという現状もある。それゆえ、子どもたちを権利によって保護し、正常な環境の中で成長していくために「子どもの権利に関する条 約」は存在している。わが国では、児童虐待から子どもたちを保護するために、「児童虐待の防止等に関する法律」などがあり、その他にも、電話相談などを通 して、行政はもちろんのこと、多くのボランィア団体やNPOが活躍 している。
 
  〜あとがき〜
  記念すべき第十回のテーマは未来への象徴である、「子どもたち」に関するテーマを選び、その中でも、法によって保護されるべき子どもの環境 を主要なものとして取り上げられました。日本においても子どもが虐待を受けたり、犯罪に手を染めたりと、その多くが大人によって引き起こされています。力 のある者が最も弱い存在である「子ども」の権利を奪い、傷つける。これって先進国と途上国の関係に似ていないでしょうか?子どもは、必ず暮らしている環境 や、もっとも身近な存在である家族から影響を少なからず受けますよね。それでは、例えば、親をはじめとする周りの大人たちへの教育も重要ですし、環境整備 も大切になりますよね。最も弱く、それゆえ保護されなければいけないはずの子どもたちが傷つき、苦しんでいる状況、考えるたびに胸が痛みます。私たちに出 来ることはあるのでしょうか?決して遠くの世界の問題ではないと思います。子どもたちに明るい未来を託しましょう。きっと私たちにできることがあるはずで す。まずは私たちの身の回りで何が起こっているのか、目をよく凝らして見てみましょう。何が見えますか。すべては知ること、知ろうとすることから始まりま す。私は先進国、日本に生まれたことについて幸せです。何一つ不自由なく成長してきました。多くの知識も得られました。私は幸せです。世界の現状をメディ アを通して、本を通して、インターネットを通して間接的ではありますが、知ることが出来ます。私は幸せです。世界の子どもたちのために使うことのできるわ ずかなお金があります。私は幸せです。世界の子どもたちのために活動するため五体があります。みなさんには何がありますか。世界の子どもたちのことを思い やる、優しい心があります。
 
  第十回にあたって Special thanks!!
 玖恩・メロンパン・ミルクセイキ・秘密のアッ!コちゃん・ぱぱぱぱぱぱぱ邪魔・ インディゴ・ムーミーマン☆・リリリ・ mo mo・Hさん・蒲田行進曲・ミニチュア・ジョニティマ・tomato・ちっちゃな国際人・HP管理人さん・ぼやきを読んでくれたすべてのみんなリク エストどうもありがとう!!
 「ユニバーサルデザイン」  第三回 5/28   玖恩 さん



第11回   ノーマライゼーション


ノーマライゼーションとは、障害の在る無しに関わらず、あるがままの姿で、すべての人が平 等な権利を保有し、生活していくことができることを言います。近年の高齢社会の進展や福祉のニーズの高まりによって、様々なハンディを持った人たちが生活 している社会においては、都市などにおけるすべての場所において、バリアフリー化が推進されるとともに、ハンディを持った人たちの積極的な社会参加などが 図られなくてはなりません。なおかつ、ハンディを持った人たちへの接し方も、過剰な、差別的なものではなく、人間性を考慮し、平等に接しなければならない でしょう。ノーマライゼーションの理念は1981年のWHO(世界保健機関)による「国際障害者年」や、「障害者の権利宣言」にも反映されています。
 
 〜あとがき〜
  今回とりあげた「ノーマライゼーション」や、以前とりあげた「ユニバーサルデザイン」、「バリアフリー」は一体どう違うのでしょうか。難し い言葉ばかりで、なかなか良くわかりませんね。今後、「バリアフリー」をテーマにぼやこうと思っています。とりあえずは、一つずつで見てみましょう。それ が終わったら、福祉関連を総合したテーマで掲載が出来たらいいなと思っています。



第12回   ボランティア休暇・休職制度


ボランティア活動は、学生や、時間的に余裕がある人にしかできないものなのでしょうか。企 業等で働く人にとっては、活動に参加したくても、時間的な制限により、参加できないというのが現状のようです。そこで企業において徐々に広まりつつあるの が、ボランティア休暇・休職制度です。前者のボランティア休暇ですが、これは平均的に年間5日程度が主に短期的なボランティア活動への参加のために与えら れた休暇であり、企業によって様々ですが、一日や連日単位での休暇が認められており、一般的な年次有給休暇とは違ったものとなっています。後者のボラン ティア休職とは、長期的なボランティア活動や継続性があり、なおかつ、ボランティア活動において、技能的に、訓練や、習得期間を要する、青年海外協力隊へ の参加といった活動に参加するために認められる休職制度をいいます。
 
  〜あとがき〜
  わが国では、年々、制度を導入する企業が増えていますが、利用率に関しては、まだまだ、低い水準となっているのが現状のようです。職先を考 える際に、こういった制度が認められているかを、判断材料にしてみるのも面白いかもしれないですね。



第13回   国際連合と国連ボランティア


国際連合(United Nations)は第二次世界大戦後、国際連盟にかわる国際平和維持機構として、1945年4月、連合国50カ国が参加したサンフランシスコ会議におけ る、国連憲章の採択によって、同年10月に正式に発足しました。翌年には第一回国連総会がロンドンで行なわれ、国連本部がニューヨークとされました。現在 では、191カ国が国連に加盟し、1997年よりガーナ出身のコフィー・アナン氏が第七代国連事務総長を務めています。国連における主要機関として、総 会、安全保障理事会、事務局、経済社会理事会、信託統治理事会、国際私法裁判所があり、国連の最重要課題ともいえる、世界平和の実現という任務は、主に、 総会と安全保障理事会が担っています。総会では、全加盟国がそれぞれ一票の投票権を持ち、様々な重要決議において、平等の権利を行使することが出来ます。 安全保障理事会は、5カ国の常任理事国(米国・英国・中国・フランス・ロシア)と10カ国、2年任期の非常任理事国によって構成されています。ユネスコ (国際連合教育科学文化機関・UNESCO)や世界保健機構(WHO)などといった専門機関は経済社会理事会が担当しています。国連ボランティア計画は国 連開発計画(UNDP)の下部組織として、1970年の国連総会決議において、途上国の支援のために設立されました。具体的な支援内容としては、紛争地域 における、人道援助や選挙支援、技術援助を行なっており、派遣員は常時、世界中で募集されており、様々な要請に基づいて派遣されます。派遣員の必要条件と して、英語・フランス語・スペイン語のでの会話能力が問われるほか、140以上の職種における、専門能力が求められます。なお、給与は支給されず、生活費 のみの保証がなされます。日本は国連ボランティア計画における、最大の資金拠出国と なっています。
 
  〜あとがき〜
  2ヶ月前、イラクにおいて、国連事務所に対する、悲しいテロ事件が起こりました。世界中の貧困や、紛争、人道問題など、様々な問題にも援助 を行なっている国連に対して、なぜ、このようなことが行なわれるのでしょうか。イラク戦争を引き起こした超大国への不満でしょうか。みなさんは国連に何を 期待しますか。最近の複雑な国際関係を見ていると、国家間の様々な利害関係も見て取れるような気がします。 「世界中がみんな仲良く」そんな時代はやってくるんでしょうか。ただの理想にすぎないのでしょうか。



最終回
 
さて、最後に何をぼやこうかと悩みましたが、私のボランティア(いや、人と関わることのす ばらしさといったら言い過ぎでしょうか)との出会いについてぼやきたいと思います。かなりプライベートな話になるので、「何言ってるの」という人がいたら すみません。そして、サークルのホームページでこのようなことを書かせてもらうことも重ねて申し訳なく思っています。が、今は、これしか思いつかないので す。
 
  この話を始めるには、時計の針を今から6年前の春に戻さなければなりません。6年という月日はとても長いように感じられますが、どれだけ時 間が経っても記憶を辿ることは不思議と困難な作業ではないのです。僕の通っていた高校では、必ずどこかのクラブ・部活に所属しなくてはなりませんでした。 中学3年間の年350日近くを部活に費やしてきた僕としては、正直、高校では自分の時間を大切にし、できれば帰宅部がよかった。そんな僕が目をつけたのが ボランティア・クラブでした。必ず参加しなければならないのは2週に一度のみ。こんなすばらしいクラブはなかったですね。そんな軽い気持ちで始めたクラブ の最初の活動は障害を抱えた子どもたちとの宿泊キャンプでした。正直、騙されたと思いました。あの時は本当に行きたくなかった(笑)。だってそれまでは障 害を抱えた人と関わったことなんて無かったのですから。僕が担当したのは H君という、小学校5年生の男の子。知的障害を持ち、言葉は全くしゃべれません。それに加えて、全身にひどいアトピーを持っていました。そんな状況で、僕 に何が出来るでしょうか?答えは簡単、何も出来ません。目を離せばすぐにどこかへ行ってしまう彼を慌てて追いかけるばかり。心はもちろんのこと、実際に歩 いている距離だって離れていました。彼に話し掛けたところで何一つ答えは返ってきません。苛立ち、戸惑うばかりでした。
 
  その夜の食事はまったく喉を通りませんでした。一緒にお風呂に入り、トイレにも付いて行きます。眠る前には体中にたくさんの薬を塗りまし た。薬を塗らなければ、体中の痒さで彼は眠ることすら出来ません。体中のあちらこちらに手で掻いた痕と、傷が出来ていました。あまりにも痒かったのでしょ う、ほとんど一晩中、起きて、眠ることすらできずにいました。僕は思いました。なんで彼はこんなに苦しまなきゃいけないんだろう、自分は何一つ不自由なく 生活しているのに・・・。
 
  翌朝も彼は元気でした。あちこちを走り回っていました。昨日と全く同じように、追い掛け回すばかりです。でも、少しだけ違ったのは、私は ずっと彼に話し掛けていた。並んで手をつないで歩いてるときも、食事をしているときもずっと。不思議なものです。あんなに離れていたのに、今日は遠くから 僕を見つけると走り寄って来てくれます。小さな手を出してきて、しきりに手をつなごうとしてきます。その日はあっという間に過ぎてしまった気がします。昨 日はあんなにゆっくりに感じられたのに?あんなに嫌だったのに?昨日の夜、僕の心の中で何かが変わったようです。あらゆる物事や出会いの最後にお別れはつ きものです。彼のおかあさんが迎えに来ていました。
 
  「ありがとうございました。大変だったでしょう。」 「僕は何もしていませんよ。なにも出来ませんでした。」
 
  もちろん口には出せませんが。僕はH君に信頼されたのでしょうか。少なくとも遊び相手くらいには思ってもらえたでしょうか?彼にはたくさん のことを教えてもらったと思います。小さな体で精一杯、毎日を生きていました。そんなすばらしい彼の日々のうちのたった2日ですが、僕は一緒に過ごすこと が出来ました。
 
  あれから6年。H君は、あの頃、何も出来ずにただ戸惑ってばかりいた僕と同じくらいの年齢になっているでしょう。あれから、H君とは会って いません。でも、今だ からこそ言いたい。 「ありがとう」
  今していることも、すべてはあの日から始まったのだと思います。あの出会いがなければ、僕は今、このようなことをしてはいなかったと思うか ら。今、していること、することが出来ることに感謝している以上に、あの出会いに僕は感謝しています。あの夜、何も出来ずに、H君の体に薬を塗り、痒みが 和らぐように、手のひらで何度も体を掻いてあげていた夜を僕は一生忘れられないでしょう。そして、それからの3年間、僕は毎週のように各施設をまわるよう な日々をあたりまえのように過ごしていました。
 
  本当ならば、こんなことを書くべきではなかったかもしれません。書いてはいけないことかもしれません。恐らくそのとおりだと思います。で も、今の僕には必要でした。H君、君の事を勝手に書いたりしてごめんなさい。僕にとっての虚栄心のほか、何物でもないね。でも、決して文章を偽ったり、真 実以上のことは書いていません。
 
  みんなへ、
  今更、自分なんかが言える言葉じゃないかもしれないけど、今、みんながしていること。まわりの仲間。そういったすべてのことや出会いを大切 にしてください。そしてすべてのものに感謝の気持ちを。僕は、僕自身をここまで導いてくれたすべての人やもの、出来事、すべてに感謝しています。そして、 こんなたわごとみたいな「副代表のぼやき」を読んでくれていた方々(果たしてそんなひとはいたでしょうか)、 ありがとうございました。



[メール]

Copyright(C) GLOBAL☆YEN☆LEAP 2003 All right reserved.



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送